東京電力福島第一原子力発電所の事故から4年になるのを前に、都内で原発に反対する人たち2万人余りが参加する大規模な抗議集会が開かれ、事故の記憶の風化に警鐘を鳴らすとともに、脱原発の推進や再稼働への反対を訴えました。 東京・千代田区の日比谷公園の会場では、元宇宙飛行士で、福島県で農業を営んでいた秋山豊寛さんが、「私も原発事故で住むところを追われた1人です。この怒りを、デモや集会を通じて国会にぶつけましょう」と訴えたあと、参加者たちが霞が関周辺をデモ行進しました。 主催した団体によりますと、ことしの集会の参加者は2万3000人と、2年続けておよそ1万人ずつ減っているということですが、原発の再稼働に向けた動きもあるなか、粘り強く脱原発を訴え続けたいとしています。千葉県から参加したという69歳の女性は、「都市部を中心に関心が薄まり、風化しているのを感じます。若い世代の参加が少なく、気がかりです」と話