日銀の植田総裁が衆議院財務金融委員会で答弁を行いました。日経は「好循環が少し起きている」とし、ブルームバーグは「日銀の物価見通し、誤りがあったことは認めざるを得ない」という記事のタイトルです。読み手の印象はまるで違いますね。 今日はブルームバーグの記事を参照にしながら日本の給与のこと、景気のことを考えてみたいと思います。 植田氏が足元の物価高は二つの因子、輸入物価の上昇(「第一の力」)と賃金と物価の好循環(「第二の力」)があり、輸入物価の見通しは誤りで想定より強かったと認めています。一方、賃金と物価の想定については「あまり大きく外していない」と述べています。 輸入物価の上昇を甘く見たのは黒田前総裁でパウエル議長と同じ過ち、つまり今回のインフレは一過性である、という点を最後まで曲げなかったことでしょう。パウエル議長はすぐに修正し、キャッチアップさせるために激変とも言える利上げを行いました。幸
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