五輪コラム 爲末大学 オリンピックを考える 五輪に3度出場、世界選手権で2度銅メダルを獲得し、先ごろ引退したばかりの侍ハードラーが、独自の視点から五輪を斬る。社会派アスリートが現地で 見て、感じた世界最高峰の戦いを語る。 女子レスリングが3つ金メダルを獲得して、女子サッカーが銀メダルに輝いた。初日から続く連日のメダルラッシュをスタジオで見ていて、ふとある選手の特集に目が止まった。浜口京子さんだ。 短いVTRは彼女がどうやってロンドンを目指し、国内予選を通過し、そしてロンドンの予選で敗退するまでが描かれていた。 私は五輪に出場する側ではなく報道する側に回るのは初めてで、現場が一体どう報じられているのかを今回初めて体験している。それなりに自分でも思うことはあるものの、日本のメディアは本当に熱心に五輪を伝えている。それは同時に国民の五輪への思いの強さも反映しているのだと思う。 個人の体験では、私