<前回までのエントリ> 第一回 「話し相手を雇う時代へ」 “こころみ”の「つながりプラス」というサービスでは、高齢の親が何かについて「自分の娘や息子には話さないのに、赤の他人であるコミュニケーターには話す」ということがよくあるそうです。 しかも息子や娘は、必ずしも親と疎遠なわけではありません。 母親のためにこのサービスを利用していたある息子さんは、「このところずっと腰が痛くて」という母の言葉を、コミュニケーターの会話書き起こし文の中に見つけてびっくりしたそうです。 なぜなら彼は、その直前の週末に実家に帰省していたからです。そして丸二日、母親と過ごしたにも関わらず、母の腰が痛いなんてことには気が付かなかったと・・・。 おそらく親側が、「腰が痛いなんていうと、心配を掛ける」もしくは、「病院に連れて行かれてややこしい」などと考えたからでしょう。 こういう「身内には言えないけれど、見知らぬ人になら