郵便事業会社(JP日本郵便)の宅配便「ゆうパック」で、大規模な配達の遅れが起きている問題で、鍋倉真一・日本郵便社長が4日に記者会見し、配達が遅れた荷物は1日から4日までに約26万個にのぼることを明らかにした。公表が遅れたことについて、会見した鍋倉社長は「一過性の問題のため」と繰り返した。 混乱は、ゆうパックが日本通運の「ペリカン便」を吸収して再出発した1日の夜から起きていた。一部で荷物を輸送するトラック便の遅れが報告された。鍋倉社長は「いくつかの支店だったので、大丈夫だと思った」というが、利用者からは「荷物が届かない」との苦情が寄せられた。 本格的な対策に乗り出したのは翌2日だ。早朝から国内最大の新東京支店(東京都江東区)などの集配拠点に向かうトラック便の到着が遅れるなどの混乱が目立ち始めた。2日夕、同社はトラック便の定時運行の徹底と臨時便を出すことを決めた。 関係者によると、2日夜