昔からのガラスの仮面のファンの方々の中には、「昔、確かこんなシーンを花ゆめで読んだような気がするんだけど、コミックスには無い。記憶違いだったのかしら・・・?」といった経験がおありの方が多いのではと思います。このコーナーでは、その疑問を明かにすると同時に、ガラスの仮面のストーリーのおそらく、マンガ史上類を見ない特異な現状について、出来る限る詳細に説明していこうと思っています。 はじめに ガラスの仮面が『花とゆめ』連載分とコミックスで内容が異なることは既にファンの間では周知の事実ですが、ではいったいいつ頃から違ってきたのかということになると、一般に『二人の王女』のコミックス25巻頃から、つまり『花とゆめ』の84年頃の連載からということになっています。しかし、これは多くのファンの間では「改稿」と認識されており、ストーリーそのものは然程変らないと思われてきました。しかし、国会図書館で84年度からの