INTERVIEW:“バービー”脱構築への挑戦、オマージュから浮かび上がる監督作に通ずるインスピレーション グレタ・ガーウィグ監督(映画『バービー』) Text by 常川拓也 「映画を作っている中で、私は、ある意味、深い形で子ども時代について掘り下げ続けているような気がする」 子どもたちは、人形で遊びながら物語を空想し始める。『レディ・バード』(2017年)『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019年)と、少女たちの野心と葛藤を軽やかに描いてきたグレタ・ガーウィグは、新作『バービー』で遊び心に満ちたキャンディ・カラーのおもちゃの世界を見事に作り上げた──まるで子どもたちが人形に触れるまばゆい感情の風景そのままに。 ※本記事は映画『バービー』のいくつかのシーンに対する具体的な言及を含む内容となっております。あらかじめご了承下さい。