東京都杉並区立荻窪小の校庭に544本のくぎなどが放置され、児童がけがをした問題で、区教育委員会は12日、区内の全区立小中学校と子供園を点検した結果、見つかったくぎなどが43施設の計1350本となったと発表した。文部科学省は同日、全国の教委に安全点検を徹底するよう通達した。(宮畑譲) 4月13日、荻窪小の校庭で体育の時間に鬼ごっこをしていた児童が転倒、左膝付近に十数針を縫う裂傷を負った。倒れた場所に長さ約12.5センチのくぎが刺さっており、地面から頭部が数ミリ浮いている状態だった。その後、金属探知機も使って調べたところ、くぎやかぎ型のフックが次々に発見された。学校側は、運動会などで引くラインの目印となるマーカーを固定する際に打ち込んだ後、取り除かずに放置していた可能性が高いとみている。 事故を受け、区教委が区内の小中学校と子供園に点検を要請。新たに42の学校と園で1〜82本、計806本のくぎ