函館市の70代の女性がおよそ1億5000万円をだまし取られた特殊詐欺事件で、新たに逮捕された23歳の容疑者は、受け子役として少年を勧誘し、その少年が、都内の空き室で被害者から送られてきた現金を回収していたとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。 おととし9月、函館市の70代の女性が弁護士などを名乗る人物から「老人ホームの入居枠を貸してほしい」などと電話でうその話を持ちかけられ、現金およそ1億5000万円がだまし取られた事件で、住所不定、無職の松谷隆世容疑者(23)がこのうち、およそ2400万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで警察に逮捕され、16日、検察庁に送られました。 容疑者は、去年逮捕された当時19歳の少年を受け子役として勧誘していましたが、その後の捜査関係者への取材でその少年が何者かの指示で無断で侵入した都内の共同住宅の空き室で被害者から宅配便で送られてきた大金を回収して