政府は行政サービスのデジタル化に向け、クラウド活用を前提とする大規模なITプラットフォームであるガバメントクラウドを整備。政府機関で先行利用した後、全国の地方公共団体や準公共分野の業務でも活用していく計画だ。それに伴って、行政サービスはどう変化し、国民・職員それぞれにどのようなメリットが生まれるのだろうか。また、クラウド活用で注意すべき点はどこにあるのか。デジタル庁と内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)のキーパーソンに、ガバメントクラウドの要点と情報セキュリティの在り方について聞いた。 ガバメントクラウド整備がされた背景とは 2021年に発足したデジタル庁は、マイナンバーカードの普及をはじめとするさまざまな分野のデジタル化を推し進めている。政府共通のクラウドサービスの利用環境であるガバメントクラウドはその重要な施策の1つだ。デジタル庁は、各府省庁で利用する約1100の政府情報システ