信州大(本部・松本市)の電子メールシステムのサーバーに6月、部外者が大量のスパム(迷惑)メールを送信し、その復旧作業中にメーカー従業員によるミスなどで計4千通余りのメールが失われていたことが1日、分かった。失われた中にはスパムメールも含まれており、信大はこれを除く実質的な被害を調べている。 信大総合情報センター(同市)によると、外部に漏れた信大関係者1人のアカウントとパスワードが悪用されてスパムメールを送られた。その結果、6月19日にメールシステム全体の処理速度が低下。システムを受託、管理している日立製作所(東京)が復旧作業を進めたが、その際に担当者が誤って計1195通のメールを削除したという。このミスは21日に判明した。 さらにトラブルの検証過程で信大のメールシステムのソフトに、ある一定の状況になるとメールを喪失してしまう不具合があることが判明。6月だけで計2950通が失われていたと