民主党の小沢一郎前幹事長は3日のテレビ朝日の番組で在沖縄の米海兵隊について「もう海兵隊の実戦部隊はいらない。アメリカもいらないと思うから引き揚げている。今、現実には2千人しかいない」との認識を示した。さらに「同盟関係は対等だ。外務省主導の外交ではダメだ」と不信感をあらわにした。 これに対し、岡田克也外相は同日の記者会見で「(小沢氏のあげた数字は)事実と違う」と反論。「今でも約1万人の海兵隊が沖縄にいる。事実をきちんとおさえて発言された方が誤解がないのではないか」と批判した。 一方、北沢俊美防衛相は同日の会見で「(日米協議では)いま何人いるかではなく、有事の時にどのぐらいのキャパシティー(受け入れ能力)が必要かの議論をしている」と指摘。ただ、2月の講演では「沖縄の米海兵隊は1万人もいない。今の時点で正確には分からないが、4、5千人だ」と話していた。