中国国営の中央人民ラジオは、休漁期間が終了したことから、17日、沿海部の浙江省や福建省などから漁船1万隻余りが出港し、このうち1000隻が、17日午後、尖閣諸島の周辺海域に到達する見通しだと報じました。 さらに、漁業当局が、「海上での漁船の保護や法の執行などの準備を整えている」と伝え、政府の漁業監視船が漁船に同行していることを示唆しています。 これについて、日中の外交筋は、「漁船の動きを注視しているが、尖閣諸島の周辺海域は、台風の影響で波が高く、今の状況では到達は難しいのではないか」と分析し、中国政府が、日本に毅然とした対応を取っていると、国内にアピールするねらいがあるのではないかと指摘しています。 中国政府は、これに先立って、尖閣諸島の周辺海域の東シナ海で、16日、3か月の休漁期間が終了し、この海域に向かう多数の漁船を漁業監視船が保護すると発表していて、日本の国有化に対抗して領有権の主張