以下は、佐々木俊尚氏の少し前のエントリーである。どうしようか思案していたら遅くなったが、これをきっかけに検討を加えておくことは、無駄ではないだろう。微力ながら球を投げ返しておこうと思った。 セカンドライフの「その先」をもう一度考えてみる(佐々木俊尚 ジャーナリストの視点) セカンドライフは過去の思い出となった セカンドライフはご存じのように、電通の仕掛けによって昨年はじめごろから大企業のマーケティング部署などで大ブームとなり、一度は日経新聞に連日記事が踊るほどにまでなった。たとえば日経四紙の記事数を調べてみると、昨年一月には九件、二月六件、三月二十件、四月十五件、五月二十件、六月三十四件、七月三十七件。夏ごろにはほぼ毎日、セカンドライフ関連の記事が掲載されていたことになる。とはいえ、これらの記事の多くは、「企業がショールームを開いた」「大手広告企業がセカンドライフの進出支援ビジネスを始めた