サッカーくじ(toto)を運営する独立行政法人、日本スポーツ振興センターは16日、事業再建のため2年前に調達した総額190億円の借入金を予定より8年早く、9月末に完済すると発表した。一時は200億円以上の累積赤字を抱えていたが、06年秋に売り出した最高6億円が当たるくじ「BIG」がヒットし、業績が急激に回復した。 サッカーくじは創設1年目の01年度は約643億円を売り上げたが、その後は減少して赤字が膨らんだ。同センターは民間に委託していた運営を直営に切り替えることにし、委託料を清算するため金融機関から190億円を借り入れた。 BIGのおかげで昨年度は6年ぶりに売り上げが600億円を突破し、今年度は700億円を確保できる見込み。このため、10年がかりで返す予定だった借入金を繰り上げ返済することにした。(稲垣康介)