世界から注目される日本の歴史認識 橋下徹大阪市長、麻生太郎副総理兼財務大臣等の一連の発言によって、日本の歴史認識が改めて世界の注目を集めている。いわゆる従軍慰安婦問題における日本の責任を曖昧にする橋下市長に続き、今度は麻生大臣が、憲法改正実現のために、戦前ドイツのナチス政権の「手口に学んだらどうか」と発言した。 かつてから、戦争と戦争犯罪を相対化・美化し、歴史を暴論的に解釈する政治家による発言が世界における日本のイメージを悪化させてきた。このような暴言には、幾つかのカテゴリーがある。戦争の正当化・美化、戦争犯罪の相対化またはその否定以外に、マイノリティーの侮辱、旧来の価値観に基づいて女性を「子供を産む機械」などとする発言や、国民全体に対する侮辱(たとえば3・11を「天罰」として位置付ける発言)がある。 2国間関係に基づく戦争の解釈に関する発言が世界で注目されるのは当然だが(戦争は最低でも2
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