第一三共ヘルスケア(東京都中央区、西井良樹社長)の通信販売事業が軌道に乗りつつある。小売店経由で一般用医薬品を提供してきた同社にとって、通販はスキンケア化粧品などを消費者に直接売り込める貴重な販売チャンネルだ。競合する事業者は多いものの、M&A(合併・買収)や新ブランド投入といった施策を積極的に展開してきた。今後も、順調に成長を続けられるか注目される。 「消費者の購入パターンは2通り。一つは日常必需品を費用対効果で選別する。もう一つは、自分へのご褒美でぜいたくをする」。第一三共ヘルスケアの吉田勝彦取締役専務執行役員は、自社が通信販売事業に力を注ぐ背景をこう説明する。 消費者は日用品であれば、身近な小売店で見かけるものを買うことが多いと考えられる。一方で“ぜいたく品”については「ウェブ上で情報を得て、自分にとって希少性のあるものを買うことで満足感を得る人が増えてきた」(吉田取締役)。 その対