久喜の救急搬送拒否:「輪番制」機能せず 病院照会、現場隊員まかせ /埼玉 毎日新聞 3月6日(水)11時25分配信 久喜市の75歳男性が1月、県内外の25病院から延べ36回にわたって救急搬送の受け入れを断られ、死亡した事態は、救急医療の搬送現場が抱える問題点を改めて浮き彫りにした。同市を含めた地域では、医療機関が夜間や休日に交代で診療を行う輪番制を整えていたが機能せず、受け入れ病院の照会は現場の救急隊員任せだった。久喜地区消防組合消防本部はこの事態を受け、救急隊員による「病院照会10回以上かつ現場滞在30分以上」の場合は、本部指令課も照会業務に当たることなどを決めた。 「呼吸が苦しい」。男性が119番したのは1月6日午後11時25分。救急隊員3人が1人暮らしの男性宅に駆けつけ、同38分から埼玉、茨城両県にある近隣病院に受け入れが可能か照会を始めた。 男性は当初、受け答えが可能だったが、7