ロシアW杯。開幕してここまで、いくつか起きた波乱のなかでも、日本対コロンビアは飛び抜けた域にある、まさに大事件だ。サッカー競技の特徴が最大限に発揮された試合。言い換えればそうなる。サッカー以外の競技ではまず起こりえない出来事と言うべきだろう。 サッカーにおいて運が占める割合は3割に及ぶと言われる。その3割を両軍でどう分け合うか。"天の配剤"という言葉があるが、長い目で見れば半々だろう。どこかのチームが運を独り占めすることはない。しかし、1試合に限れば「勝因は運」と言いたくなる試合に、まま出くわす。それがW杯本大会の日本絡みの現場で発生しようとは......。 試合が終わって間もない現在は、事件の現場に遭遇した驚きの方が、勝利の感激を大きく上回った状態にある。 前半3分、PKを決めてベンチに走り寄った香川真司 事件の発端は、開始3分、コロンビアDF、ダビンソン・サンチェスが緩慢な動きで浮き球
![「コロンビア戦は大事件」と驚く杉山氏。大迫の決勝点には必然性あり](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0f90d5d48e0982ec5db9a58f4456684b7c88f76e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsportiva.shueisha.co.jp%2Fclm%2Ffootball%2Fjfootball%2F2018%2Fimages%2Fkagawashinji20180620plus.jpg)