【ワシントン=三井誠】米国立衛生研究所(NIH)は5日、ピーナツアレルギーを避けるため、発症の恐れが高い乳児は生後4~6か月でピーナツを含む食品を摂取することを勧める指針を発表した。 早期にピーナツを食べることでアレルギー発症が抑えられることを示した研究成果を踏まえた。 指針では、重度の湿疹や卵アレルギーがある乳児は、ピーナツアレルギーも発症する恐れが高いとして、生後4~6か月で、医師の指導のもとピーナツを含む食品を摂取することを推奨。中程度の湿疹のある乳児に対しては生後6か月での摂取を勧めた。 英国などの国際チームが2015年、重度の湿疹などがある乳児を対象にした研究で、ピーナツを含む食品を早めに食べさせて慣らすことで5歳時での発症が約8割抑えられることを示し、今回の指針策定につながった。米国では小児科学会が08年まで、発症の恐れが高い乳幼児は3歳までピーナツを避けるよう推奨していた。