概要 コールドスタンバイ(cold standby)とは、機器やシステムを冗長化して信頼性を向上させる手法の一つで、稼働中の系統と同じ構成の予備の機材などを用意しておくが、普段は停止させておく方式。 システムを構成する機材が故障などで停止する場合に備え、同じ機材を複数用意しておく手法を「冗長化」あるいは「多重化」(2つの場合は二重化)という。平時に使用する機材を「本番系」「稼動系」「主系」、緊急時に使用する機材を「待機系」「予備系」「副系」「従系」という。 コールドスタンバイでは、同じ構成のシステムを複数用意しておき、通常時に本番系を稼働させておくが、待機系は起動せず停止した状態で保管されている。普段は他の用途で使用している機材を待機系とすることもある。 障害発生時には待機系を起動し、必要な場合は設定作業や移行作業などを行い本番系からの切り替えを行う。数分から数時間で切り替えが完了する場合