どうやら原子炉は止まっていなかったようだ。 あまりにも温度が高すぎるので、不審に思っていたのだが、ついに証拠が出てきた。 2号機で検出された放射性物質に、半減期53分のヨウ素134が含まれていたのである。 震災から2週間、原子炉が停止していれば、殆どゼロになっていたはずだ。 まあ、東京電力にも言い分があるだろう。「計器が全部ゼロを指していたので止まっていると判断しました。」 役員は株主代表訴訟で天文学的な賠償を要求されるだろう。それは子孫にまで影響するが(特例で相続放棄できないらしい)、そんなことは知るかである。放射能の影響は子孫に及ぶ。だからこれは同情の余地無く怒っていいことだ。というわけで、彼らの言い訳を一つ潰しておく。 「自身と津波のダブルパンチを想定していませんでした。」 ダブルパンチではない、ワンツーパンチだ。一発目と二発目にタイムラグがある。 その間に、原子炉停止をかけておかな