それは昔の話。ゲームの主役がスーファミとかプレステくらいだった頃の話。 ゲームソフトは高く、僕の収入はちょっとばかりのお小遣いだけだった。そんな僕にとってゲームソフトの購入は今日における投資銘柄の選別と同じくらい慎重に為さねばならぬインシデントだ。 しかしソフトを買わずともゲームを感じ、楽しむ方法はあった。攻略本だ。 当時の攻略本はピンキリだ。アルティマニアみたいなガチ攻略本があれば、全く攻略してない薄い本もあった。僕は薄い本を好んだ。 中途半端な情報は、僕にゲームを想像させる余地を与えてくれた。 序盤の雰囲気、キャラクターの性格や性能、イベント…。その中には攻略に必要ない筆者の私見も多分に含まれていた。純粋に攻略を行う上では必要ない情報だ。しかし何故か印象に残っている。 僕と同じ時代を生きた人なら、スパロボ攻略本での五飛弄りにニッコリしてしまう人もいることだろう。ポケモン本のブースター弄