グラスを片手に、カメラに向かってポーズを決める男性。 彼の名前は「山鳥水生」(やまとり・みずき)。 大阪生まれの27歳。 得意料理はしょうが焼き。 座右の銘は「やってみなはれ」。 ある時は、都内の居酒屋で。 またある時は、CMの撮影現場でタレントと写真撮影。 でも彼、本当の人間ではありません。 CG=コンピューターグラフィックスを使って人間そっくりに作られた「バーチャルヒューマン」です。 大手飲料メーカーのバーチャル社員として活動しています。 “彼”を起用したのは、この会社のデジタルマーケティングを行う部署です。 会社では、SNSをよく使う若い世代へのアプローチを強化しようと、去年秋に専用のアカウントを開設。 「宣伝担当の部署に所属する男性」という設定で、写真や動画の投稿を続けています。 企業の広告と言えば、芸能人やモデル、マスコットキャラクターが定番です。 なぜわざわざ、バーチャルヒュー