奈良県天理市新泉町に鎮座する大和神社(おおやまとじんじゃ)は、創建が記紀神話の時代まで遡る長い歴史を持つ古社です。 古代から国家祭祀を執り行う官社として朝廷から重んじられ、明治から戦前にかけては官幣大社に列するなど、国家との強い結びつきを持つ神社でした。 その一方、中世以降は大和郷の氏神として、現在でも地域の紐帯にとって中心的な存在です。 前回は大和神社境内の様子を中心に、その歴史や由緒、ゆかりについてご紹介しました。 今回は境内を離れ、毎年4月1日に執り行われる例祭、通称・ちゃんちゃん祭りで御渡りが行われる御旅所と、多彩な境外社を中心にご紹介します。 下図は今回ご紹介するスポットの周辺図で、上街道と山の辺の道という奈良県を代表する古道沿いのエリアになります。 大和神社周辺図(国土地理院HPより作成) 本題と直接関係ありませんが、航空写真で見ると改めて山の辺の道沿いって古墳だらけなのが分か
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