京都府立の児童福祉施設「桃山学園」(京都市伏見区)で4月、小学4年の男児(10)の陰部をハサミで傷つけたとして、京都府警は28日、50代の元施設職員の男から傷害と脅迫の疑いで事情聴取を始めた。容疑が固まれば逮捕する方針。 府警によると、元職員は4月20日朝、施設でおねしょをした男児に対し「陰部を切る」と脅し、ハサミで切り傷を負わせた疑いが持たれている。面会に来た父親が傷を見つけ、7月に伏見署に告訴していた。 京都市は施設への特別監査を実施し、「心理的虐待があった」と認定する内容の結果を今月4日に発表。元職員は市の聞き取り調査に、けがをさせたことを否定したという。施設側は元職員を同日付で停職6カ月の懲戒処分としていた。