ファナックが25日発表した2012年4~6月期の連結決算は、経常利益が前年同期比2%減の554億円だった。前年同期比で減益となるのは10四半期ぶり。工作機械やロボットの販売は好調で増収だったが、利益率の高いFA(ファクトリーオートメーション)の減収が利益を押し下げた。世界景気の減速を受けた中国の工作機械需要の低迷が逆風となった。 売上高は5%増の1378億円。売上高経常利益率は40%と前年同期に比べ3ポイント下がった。 売上高を部門別にみると、工作機械(部門名はロボマシン)が43%増の496億円だった。スマートフォン(高機能携帯電話)の部品加工向けに中国での販売は伸びた。ロボットも303億円と13%増えた。自動車業界の活発な設備投資が続く米国向けが好調だった。 一方、FAは579億円と17%減った。工作機械に搭載するNC(数値制御)装置の販売が、中国向けを中心に減速した。中国の工作機械メー