茶粥は、近畿地方の南部にあたる和歌山県や奈良県などで「おかいさん」と呼ばれ、郷土料理として親しまれています。 もともとの由来は、食糧が少なかったときに、少しでもお腹が膨らむように工夫したことだと言われています。ほっとして食べられる安らぎのひと品として、今でも地域に息づいている食べ物です。 人気のグルメマンガ『美味しんぼ』にも、登場しているメニュー。関東地方でも、茶粥を食べられるお店がいくつかあるほど、知られてきています。 お粥とは、米を多めの水と一緒に炊いたものです。通常のご飯よりも多い分量の水で炊くので、とてもやわらかい食感で米を食べることができます。かわって茶粥は、水の代わりに番茶やほうじ茶を使って米を炊きます。 お粥は通常のご飯よりも消化がよく、病院の食事として出されることも。体調を崩したときでも、胃に負担が少なく食べられるメニューとして便利ですよね。さらに茶粥は、味もしっかりとして