なめろうという料理はすごい。 なにがすごいかというと、ほぼ完全食なのだ。 完全食についてWikipediaを紐解くと、「健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ食品、あるいは食事」とある。 なめろうは味噌と薬味と魚を混ぜて包丁で細かく叩いたもので、つまり魚(動物性たんぱく質)、味噌(植物性たん白質)、薬味(野菜)がバランスよく合体している。 一般的なレシピで作成した場合でも、タンパク質:炭水化物:脂質のバランスが5:1:1で、ダイエット中でも無理なく取り入れられる安定の栄養バランス。 しかも味噌と魚だから、白米との相性は言うに及ばず、炭水化物も同時に摂取可能だし、お茶漬けにすれば体調がいまいちなときだってさらさらといけてしまう。 そのうえ、火も使わない。 漁師が船の上でつくるくらいだから、材料と包丁さえあればアウトドアでだって作れてしまうお手軽サバイバル食(たぶん)。 日本古来の発酵食