文庫「君の膵臓をたべたい」が8月2日出来の10刷・10万部で105万部に到達する。双葉社が4月30日に発売してから約3カ月で大台に乗る。単行本とコミックス(上下巻)と合わせ、すでに200万部を超えている。 「双葉文庫」のミリオンセラーは、2015年10月に達成した湊かなえ「少女」以来、1年9カ月ぶり、3点目。 単行本の『君の膵臓を食べたい』は2015年6月に発売し、「本屋大賞2016」で2位を受賞。現在は83万6000部、コミックスは上下巻で計26万6000部を発行している。
ラノベレーベル「ヒーロー文庫」が2012年9月の創刊から35シリーズ・101点を刊行し、毎年20%以上伸長。計450万部を発行する「重版率100%」の人気レーベルとなっている。「ヒーロー党」と呼ばれ、満数出荷が約束されている書店は108店に拡大。文教堂、くまざわ書店、有隣堂、ワンダーコーポレーション、明屋書店、三洋堂書店、リブロ、啓文堂書店、アニメイト、ゲーマーズ、虎の穴、メロンブックスなどには、法人単位で特製拡材の優先出荷。くまざわ書店は前年比260%増と売上げを伸ばしている。 「ヒーロー文庫」の売れ筋は、天酒之瓢『ナイツ&マジック』(6巻、計40万4000部)、内田健『異世界チート魔術師』(5巻・36万部)、蘇我捨恥『異世界迷宮でハーレムを』(同・31万1000部)など。
ポプラ社は2013年12月発売の『桜前線異常ナシ』以来、ポプラポケット文庫で初音ミクや鏡音リン・レンといったクリプトン・フューチャー・メディア製ボーカロイドを使った楽曲を原作にしたボカロ小説を展開している。14年12月時点で6点、累計11万部を発行。作品にもよるが、主な読者層は小学校高学年女子だという。ポプラ社児童書編集局第二編集部コミック担当チーフの崎山貴弘氏に訊いた。 「元々、私が弊社の子会社であるジャイブに所属しておりまして、初音ミクブームの初期(07年末)から、ミクのキャラクターデザインを手がけたKEIさんによるコミックス『メーカー非公式 初音みっくす』などを発行していたんです。漫画のアンケートの返りを見ていると、最初は男性が多かったのが11年頃を境に、小中学生女子からしか返ってこなくなったんです」
角川書店、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川学芸出版、富士見書房、メディアファクトリーなどのグループ傘下の全出版社が契約を締結した。契約では、アマゾンが今後日本で発売するキンドル上で、グループ傘下の出版社が提供する電子コンテンツを販売するほか、同サービスが対応しているPCや各種スマートフォンなどに配信する。「価格決定権」はアマゾン側が持つ。両社は、約1年にわたり交渉を続けていた。 大手出版社で契約したのは同グループが初めてとなる。
コミックとらのあなを運営する(株)虎の穴の平成20年6月期(第12期)業績は売上げこそ2桁増としたものの、前期損益修正損などで特別損失が膨らみ、最終利益は赤字となった。 売上高は前年比15.7%増の171億8500万円となり、創業以来初の170億円台にのせた。吉祥寺店(120坪)の新規開店やなんば2号店(42坪→139坪)の移転増床、三宮店(42坪→169坪)の増床に加え、ライトユーザー増加で既存店も健闘、通販部門も同17.5%増と大幅に伸びたことで、売上げが押しあげられた。 業容拡大に伴う人件費の増加やシステム投資などで販管費が同19%増となった結果、利益面を圧迫した。営業利益は1億9700万円(前年比32.0%減)、経常利益は1億5500万円(同29.0%減)となった。在庫の計上ミスを前期損益修正損に繰り入れたため、当期純損失は2億1300万円となった。 分野別の売上高は次の通り。 ▽
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