ソニーコンピュータサイエンス研究所にて、 脳科学研究グループの会合。 高野委未さんが初めて論文紹介をした。 PHP研究所にて、今度出た 『ひらめきの導火線』と、 9月に出る『脳を活かす仕事術』に関連した 取材。 社会の中の多様性というと、 一人ひとりの属性の多様性を まずは思い浮かべるが、 実際にモデル化しようとすると、 単一の性質をもったユニットの 間の結合関係の多様性に帰着 せざるを得ない。 すなわち、グラフ理論的なアプローチ となる。 実際、脳の神経細胞のネットワークに おいても、各細胞の個性の振れ幅は 限られている。 アインシュタインをアインシュタインにし、 モーツァルトをモーツァルトにするのは グラフ理論的結合関係である。 部分をとれば、そのどこにも 特別なことは起こっていない。 にもかかわらず、ある塊として 見ると、明らかな個性が創発 している。 世の中には突きつめれば 繰り返