複数の路線が乗り入れ、ドア枚数の異なる電車が混在して走るJR大阪環状線について、JR西日本が片側3ドアの車両に統一する方向で検討を始めたことが10日、分かった。通勤時間帯での3ドア車の導入試験の結果、「3ドア車でも遅延や大きな混乱はない」と判断した。平成29年度までに導入する新型車両を3ドア車とする方向で検討しており、4ドアの古い車両を順次置き換える方針だ。11日に開業140年を迎える大阪駅での整列乗車を促進し、混雑を緩和する狙いがある。将来のホームドア導入にも弾みがつきそうだ。 JR西によると、大阪環状線を走る電車は、4ドア車が6割、3ドア車が4割。このため、電車によって駅ホームの乗車位置マークが「△」と「○」で異なり、利用客の多い大阪駅などではラッシュ時の混雑が問題になっていた。 一般的にはドア枚数が多い方が乗降がしやすいとされ、利用客の多い路線では4ドア車が使われる。 JR西はドア枚