「三日間の幸福」 (三秋縋) 読むと価値観が変わる小説。 三日間の幸福という小説は、元は2ちゃんねるで、げんふうけいというユーザーが投稿した「寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で」というスレッドでした。2ちゃんねるに投稿されたと聞いて読むことを躊躇う方も多いと思いますが、私はこの小説が、今まで読んできた小説の中で一番だと思います。 あらすじ: 未来を悲観した主人公が、古本屋の店主からある店を紹介される。 そこは、時間、健康、そして寿命を売る事ができる店だった。主人公は寿命を売ろうと彼の人生の価値を査定してもらったところ、その価値が、一年につき一万円だけだったと知らされる。それでも彼は人生の残りの三ヶ月を残し、人生の大半を売ってしまった。 残りの人生をどう生きようかと考えていると、彼の元に現れたのは一人の女性。ミヤギと名乗る彼女は、主人公の「監視役」だといい、彼が死ぬ三日前までの間