悪質ないじめが次々と問題になっている。 埼玉県草加市の市立中学校で2012年4月、2年生の男子生徒が同級生に強要されて、校舎2階から飛び降りる事件があった。男子生徒は胸椎や腰椎を骨折する重傷を負った。 「いじめ」という言葉では片付けられない事件だが、保護者会では「じゃれあっていただけなのでは」という保護者の質問も飛び出している。「いじめ」や「暴行」と、友達同士のふざけあいを見極めるのは難しいのだろうか。 校長は「いじめだった」 草加市教育委員会と学校は2012年7月20日に記者会見を開き、男子生徒が同級生4人から「俺が飛び降りたんだからお前も飛べ」「飛び降りないなら金を持ってこい」などと繰り返し飛び降りるよう迫られ、校舎2階の窓下にあるひさしから約3メートル下のコンクリート製の通路に飛び降りた。 4日後に胸椎と腰椎の圧迫骨折が判明し、約2週間入院したと説明した。飛び降り当日と翌日には加害生