「会社」とは、リスクを回避するための「仕組み」でしかない 現在一般的になっている株式会社というのは、そもそもイギリスで大航海時代に、貿易のリスクを回避するためにできた仕組みでした。 当時の船は木製で、航海技術も未発達だったので、航海中に船が沈没したり、海賊に襲われることが少なくありませんでした。レトルトパウチの保存食も、缶詰すらない時代で、水夫は腐った水と、蛆うじ虫の湧いたカンパンをかじりながら航海するという、大変ギャンブル性の高いものでした。 沈んでしまう可能性の高い船一隻に出資するのは大変なので、出資者は、複数の人と集まって、航海の費用を出し合うようになります。複数が集まれば、より多くの資金が集まるので、船を補強することも可能ですし、水夫の壊血病を防ぐために果物を積み込むことが可能になります。 また、船が沈んだ際のダメージも小さくなります。つまり、会社というのは、そもそも自分一人の力や