吉田茂元首相(1878~1967年)が存命なら、韓国国会で唐突に審議に入った《旭日旗禁止法案》の淵源を「軍国主義の亡霊」ではなく「有名ブランドへの嫉妬」と総括するかもしれない。大日本帝國海軍の《軍艦旗=十六条旭日旗》を、海上自衛隊の《自衛艦旗》として最終的に承認するにあたり、吉田が語った感想から入る。(SANKEI EXPRESS) 「世界中でこの旗を知らぬ国はない。どこの海に在っても日本の艦であることが一目瞭然で実に結構だ。海軍の良い伝統を受け継いで、海国日本の守りをしっかりやってもらいたい」 ■群を抜く知名度 国内では「めでたさ」なども表す旭日旗だが、「ライジングサン=昇る朝日」として世界中で名をとどめ、知名度は群を抜く。Tシャツにプリントして自己主張する外国人は日常の光景になった。米空軍の大統領専用機エアフォースワンのカラーリングも手掛けた工業デザイナー、レイモンド・ローウィ(189