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ブックマーク / book.asahi.com (10)

  • 「神になった武士」書評 2千人超が祀られるのはなぜか|好書好日

    「神になった武士」 [著]高野信治 副題にすっかり騙(だま)された。「平将門から西郷隆盛まで」――ふむふむ、その他の神になった武士といえば徳川家康に豊臣秀吉、源為朝もいたっけと考えながら読み始め、己の浅学に打ちのめされた。なにせ書によれば、古代から現在までに神格化された武士の総人数は二四三一人、うち一カ所のみで祀(まつ)られている者は二一一二人と、私の予想をはるかに超える武士祭神が紹介されていたからだ。 書は全国に存在する武士祭神を統計化し、そのデータを元に神格化の歴史を読み解いた書籍。作中にも言及がある通り、そもそも武士祭神は地域色が強い存在である。それを悉(ことごと)く調査した筆者の意欲には、つくづく感服させられた。 武士はなぜ神とされるのか。平将門、徳川家康といった著名な者ばかりではなく、実に二千人を超える武士が全国各地で祀られる理由は何か。筆者はその背景を分析するとともに、彼ら

    「神になった武士」書評 2千人超が祀られるのはなぜか|好書好日
    yas-mal
    yas-mal 2022/05/31
    神式の葬式をしたら、誰でも神になるんじゃなかったっけ? それとの境界がよくわからない。/名古屋の尾陽神社には徳川義直命(尾張藩初代藩主)と徳川慶勝命(幕末の同藩藩主)が祀られている。
  • 読者が変えたベストセラー――『日本国紀』元版と文庫版を検証すると(前編)|じんぶん堂

    記事:幻戯書房 『もう一つ上の日史』と『日国紀』単行・文庫版 書籍情報はこちら 2021年11月17日、百田尚樹著『[新版]日国紀』(幻冬舎文庫)という(全二冊)が出版されました。三年前に出た同著者による『日国紀』というの文庫版で、カバーや帯、版元の公式サイトには「当代一のストーリーテラーによる日通史の決定版」「知られざる史実と感動の歴史秘話が満載」「満を持して、待望の文庫化!」「大増量150ページ!! 著者こだわりの超大幅加筆により新しく生まれ変わった、令和完全版!」などという、思わず胸が高鳴るような文言が並んでいます。 今年に入り、この文庫(以下「文庫版」)の刊行予告がアナウンスされて以来、私にはずっとその存在が気にかかってきました。というのは昨年(2020)、『もう一つ上の日史 『日国紀』読書ノート 古代~近世篇』『近代~現代篇』という、『日国紀』(以下「元版

    読者が変えたベストセラー――『日本国紀』元版と文庫版を検証すると(前編)|じんぶん堂
    yas-mal
    yas-mal 2021/12/22
  • 「著作権は文化を発展させるのか」書評 みなが利用できる入会権を提案|好書好日

    「著作権は文化を発展させるのか」 [著]山田奨治 15年ほど前、私は映画評論のを刊行したことがある。作品写真を使いたかったが、使用料が多額になるので、文字ばかりのになった。当然売れなかった。 私怨(しえん)ではないと思いたいが、「著作権は文化を発展させるのか」という題に引かれた。著者の山田さんはこう書き出す。「日の著作権法の目的は、『文化の発展に寄与すること』にある。ところで、『文化の発展』とは何だろうか?」 著作権法とは、文化の作り手を、権利者として守るために存在する。そこに異を唱える人はほぼいまい。問題は、作り手の権利が強すぎて、受け手の権利がないがしろになっていないかという点である。そうなると、角を矯めて牛を殺すことになりかねない。 法律上の権利は基的にお金に換算される。お金の魔力とは恐ろしいもので、いつしかお金が価値のすべてになっている。数字に化けた「文化」はもはや「来的

    「著作権は文化を発展させるのか」書評 みなが利用できる入会権を提案|好書好日
    yas-mal
    yas-mal 2021/09/26
    この人が言ってるのって、本の中で映画のシーンをアイキャッチ的に使いたいって話だよね? そうなると、ジブリの「常識の範囲でご自由に」に該当するかも怪しいような…。
  • KADOKAWAの「ところざわサクラタウン」は新名所になるか? 本だらけの中核施設「角川武蔵野ミュージアム」をのぞいてみた|好書好日

    文:井上良太 写真:斎藤大輔 「ところざわサクラタウン」は、KADOKAWAと所沢市が、みどり・文化・産業が調和した、誰もが「住んでみたい」「訪れてみたい」地域づくりを進める「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設。公式サイトには「みどり豊かな地から最先端の文化と産業を生み出し、世界に向けて発信する」とうたっています。 東所沢駅から向かうなら東所沢公園の中を通るのがいいかも JR武蔵野線東所沢駅から10分ほど歩いて住宅街を抜ければ、突如、石でできた武骨な巨大建造物が現れます。 日で指折りの建築家・隈研吾氏が手掛けた「角川武蔵野ミュージアム」は、それだけで訪れる価値あり ミュージアムの奥の建物はKADOKAWA直営の書店「ダ・ヴィンチストア」や「角川堂」などが入った「ショップ&レストラン」。最上階はアニメやコミックなどの世界観を演出した「EJアニメホテル」もある イベントホー

    KADOKAWAの「ところざわサクラタウン」は新名所になるか? 本だらけの中核施設「角川武蔵野ミュージアム」をのぞいてみた|好書好日
    yas-mal
    yas-mal 2020/12/31
    紅白歌合戦で使われてたので。
  • 差別や偏見を隠した「ずるい言葉」を解説 社会学者・森山至貴さんインタビュー|好書好日

    文:篠原諄也 写真:斉藤順子 森山至貴(もりやま・のりたか)社会学者 1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教、早稲田大学文学学術院専任講師を経て、現在、同准教授。専門は、社会学、クィア・スタディーズ。著書に『「ゲイコミュニティ」の社会学』(勁草書房)、『LGBTを読みとく―クィア・スタディーズ入門』(ちくま新書)。 世の中の「ずるい言葉」はどこか差別に通じている ――森山さんは大学で学生さんに「自分が言われてモヤモヤした言葉」をヒアリングしたそうですね。特にどのような基準で選びましたか? 読者にとっての取っ掛かりが多いにしたかったので、特定の学問分野やジャンルの話だけにならないよう心がけました。女性差別やセクシュアルマイノリティ差別の事例だけでなく、血液型、障害者、ひとり親家庭などの話題も取り上げています。 ただ、どんな話題を選んでもやはりどこかで差別

    差別や偏見を隠した「ずるい言葉」を解説 社会学者・森山至貴さんインタビュー|好書好日
    yas-mal
    yas-mal 2020/10/08
  • 「韓国がわかる!」つもりになる前に、読んでおきたい7冊 木村幹さん寄稿|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 書籍情報はこちら 「これを読めば韓国がわかる、といったおすすめのはありますか」 大学院入試も近づく今の時期、筆者の所には時々そんな問い合わせが寄せられる。そこで期待されるのは、筆者の専門に近い韓国政治歴史、さらには、歴史認識問題などについて、「これを読めば全てがわかる!」ような、わかりやすく、そしてそれにより頭の中にある問題がみるみる解決するような著作なのだろう。たとえて言うなら、元NHK記者の池上彰氏がニュースショーでやって見せているような、「そうだったのか!」と膝を叩ける、そんなわかりやすい解説である。 しかしながら、そんな人々の期待を、筆者の答えはほとんどの場合、裏切ることになる。何故ならば「これを読めば韓国がわかる!」ような、決定的な著作など最初からあるはずもないからだ。 「○○がわかる」と思う前に それは、例えば韓国を我が国に置き換えてみればわかる。

    「韓国がわかる!」つもりになる前に、読んでおきたい7冊 木村幹さん寄稿|じんぶん堂
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    yas-mal 2020/07/13
  • 朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日

    1位 『1Q84』(村上春樹、新潮社、2009年) 『1Q84』はBOOK1・2が平成21年、翌年BOOK3が刊行された。夜空に二つの月が浮かぶ「1Q84年」の世界で、10歳で離ればなれになった青豆と天吾が再会するまでの物語。カルト教団も描かれたことで、高い注目を集めた。毎日出版文化賞。21年の年間ベストセラー第1位(日販調べ)で、単行・文庫の累計部数は約860万部。 京都大教授の中西寛さんは「平成時代において最も注目を集めた文芸作品。野茂英雄が野球の世界で行ったように、日語文学の世界性を意識させた」と解説する。コラムニストの堀井憲一郎さんは「平成時代は『村上春樹の時代』でもあった。この書籍に対する期待度と売れ具合は尋常ではなかった。日常生活でふつうの人が小説を話題にできた最後の作品だったかもしれない」と評価した。文筆家の青木奈緒さんも「平成の日の世相を描いた、平成を代表する小説」と

    朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日
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    yas-mal 2019/03/07
  • 「私の1960年代」書評 沈黙を破り東大闘争を回顧|好書好日

    私の1960年代 [著]山義隆 1968年を頂点とする大学闘争とは一体何だったのか。この問いに対する十分な答えは、いまだに得られていない。最大の原因は、闘争の中心人物が長らく沈黙を保ってきたことにあろう。 書は、東大全共闘の代表であった山義隆が、ついに沈黙を破り、60年安保闘争から69年の逮捕を経て予備校教師となるまでの歩みを振り返ったものである。著者は東大で物理学を専攻して大学院に進んだが、しだいに学問を続けてゆくことに疑問を抱くようになった。その背景には、明治以来の日の科学技術歴史に対する批判的な眼差(まなざ)しがあった。科学は価値中立であるどころか、いとも簡単に時々の体制と結託するのであり、その総山こそ東大にほかならないという深刻な反省が、著者の一貫した行動を支えていたのだ。 しかし著者は、決してエリート主義に陥ってはいない。当時の東大総長の対応を厳しく批判する一方、日大

    「私の1960年代」書評 沈黙を破り東大闘争を回顧|好書好日
    yas-mal
    yas-mal 2015/11/19
    マジか…。
  • 本の記事 : 「日本の黒い霧」清張の説を事実上修正 スパイ説に注釈 - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    清張(1909~92)の代表的なノンフィクション「日の黒い霧」の記述を巡り、登場人物の遺族から抗議を受け、出版元の文芸春秋は、清張の説を事実上修正する文を注釈として文庫の末尾に付けることを決めた。出版社としては異例の対応だ。 問題になったのは「革命を売る男・伊藤律」の章。元共産党幹部の伊藤律(1913~89)が「当局に情報を提供したことは事実であると見ていい」などとして、伊藤を特高警察や連合国軍総司令部(GHQ)のスパイとして描いた。伊藤の遺族は「根拠がない」として出版取りやめを求めたが、「問題点を指摘する注釈が付くなら、誤りが認められたことになる」と文春の提案を受け入れた。早ければ来月にも3ページ分の注釈付きの文庫が出るという。 発表された60年当時は資料が限られ、伊藤は中国で幽閉中で証言を得られなかった。伊藤の帰国は80年。その後人の証言をまとめた「伊藤律回想録」(文芸春秋)な

    本の記事 : 「日本の黒い霧」清張の説を事実上修正 スパイ説に注釈 - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    yas-mal
    yas-mal 2014/08/06
  • 本の記事 : 楽天kobo 電子書籍端末の伸び悩みは「計画値が間違っていた」 ブックフェアで新端末展示 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    楽天koboが電子書籍事業に参入して1年。同事業を担当する役員の舟木徹氏が3日、東京国際ブックフェアでこの1年を振り返った。事業の総扱い高は順調に伸びてきているとしながらも、電子書籍端末の伸び悩みについて「当初の計画値が(高すぎて)間違っていたと思います」と率直に答えた。楽天のブースでは、日で未発売の電子書籍端末「kobo aura HD」とタブレット端末「kobo arc」が参考展示されていた。 会見は楽天ブックスと楽天koboが共同で出展したブースで、舟木氏が記者の質問に答える形で行われた。電子書籍端末の伸びが遅いのではという問いに、「当初の計画通りでないのは事実。(コボタッチなどの)専用端末を発売することから始めたが、アンドロイド/iOSアプリを出し、今後はPC向けにマルチデバイス対応をして、新規顧客を獲得していきたい。スマホの普及率が他国に比べて高い日では、スマホ/タブレット系

    本の記事 : 楽天kobo 電子書籍端末の伸び悩みは「計画値が間違っていた」 ブックフェアで新端末展示 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    yas-mal
    yas-mal 2013/07/08
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