焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件は、昨年4月末の発生から1年が経過した。肉の生食の危険性がクローズアップされたことから牛の生肉の規制は強化され、生レバーは6月にも提供が禁止される。一方で、「安全に食べられる方法をもっと探すべきだ」との声も根強く残る。食文化と安全性。両立はできないのか。(長谷川陽子) ■代用品は… サラリーマンでにぎわう東京都台東区の焼き肉店「焼くべえ」。カルビなどの定番メニューに交じり「見た目も食感もレバ刺しそっくり! マンナンレバー」の文字が目を引く。レバ刺し自粛以降、似た味でいいから食べたいという客の声に応え、「レバ刺し風こんにゃく」を提供してきた。 赤く着色したこんにゃくにしょうゆベースのタレで味をつけてある。ネギやゴマを散らし、ゴマ油をからめて食べると本物に近い味がする。加藤達也店長は「売り上げはレバ刺しに及ばないけど評判は上々」。開発した「ハイ
今春、1人暮らしを始めた「自炊1年生」も多いだろう。それに合わせるように、食品メーカーから1人分の総菜のもとが続々と発売され、自炊派向けの料理誌も登場。長引く景気の低迷で内食(うちしょく)傾向が高まる中、「作るのも食べるのも自分」の料理に注目が集まっている。(榊聡美)個食に対応 これまで3~4人分が主流だった総菜のもとに異変が起きている。 キッコーマン食品(東京都港区)は、1人分の総菜のもと「うちのごはん できたてマイデリ」シリーズ(4種、希望小売価格210円)を発売。箱型の紙容器に入っているのが特徴で、「豆腐の海老(えび)あんかけ」は豆腐を、「きのこの茶碗(ちゃわん)蒸し」は卵を、というように食材1品を加え、電子レンジで調理する。出来上がったら、そのまま食卓へ。 商品化の背景には、仕事を持つ独身女性の実態があるという。 「調査をしてみると、平日の夕食に『温かくておいしい料理を短時間で作り
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