■信頼回復へ地道な一歩 福島市中心部から車で約15分。フルーツラインと呼ばれる道路の両脇に広大な果樹園が広がる。 「モモは山梨、リンゴなら青森。そういうブランド力では負けるかもしれないけど、『おいしい』と買ってくれるお客さんが多かったんです」 この地でモモやリンゴなどの果樹園を営む高橋賢一さん(42)は振り返る。福島県は全国2位のモモの産地。リンゴは4位、日本ナシは3位。その果樹王国は東京電力福島第1原発事故による激震に見舞われている。若手が立ち上がる 高橋さんらの調査では、果実の放射性物質は多くても1キロ当たり50ベクレルだった。だが、昨年7月の肉牛の出荷停止措置で、出荷直前で贈答用が多いモモはその打撃をまともに受けた。全国からの注文は激減し、リンゴの収穫時期を迎えても風評被害は消えなかった。「『どうしてこんなことになったのか』と受け入れられない部分はあった。でも、30、40代の仲間と自
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