新興国の工場において、製造品質と生産性を高めてものづくりを成功させるためには、日本と同じように「常に改善活動可能な労使関係」を社内で構築し、これをサプライヤーにまで広げていく必要があると指摘した。今回はチームワークという視点から、常に改善活動可能な労使関係を工場内に構築するための実践法と、それをどのような形で「7M+R&D(ななエム プラス アール アンド ディー)アプローチ」に組み込んでいるのかを中心に紹介しよう*。 * 7M+R&Dアプローチは32の評価項目を0から4点の5段階で評価し、その合計点で、生産拠点や企業全体の実力を見える化する手法である。 「チームワーク」が分からない 製造現場では、現地の従業員にチームワークよく働いてもらう必要がある。チームワークは、常に改善活動可能な労使関係の構築に向かう第一歩である。日本では製造現場に限らず、ほとんどの職場でチームワークが機能しているが