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ブックマーク / agora-web.jp (94)

  • 財政タカ派は正義の味方か – アゴラ 池田信夫

    きのうの朝日新聞の香川俊介・元財務次官の記事が、ちょっと話題になっている。彼はかつて小沢一郎氏の側近として知られ、『日改造計画』の編集長だったが、昨年8月、道癌で死去した。彼の追悼文集『正義とユーモア』で、小沢氏が「香川氏が事務次官になって心の荷が下りた」と書いたという。 それより私が驚いたのは、週刊文春の記事だ。消費税の増税延期をめぐって、菅官房長官は当時の香川次官とこういう会話をかわしたという。 ある日、[香川氏を]官邸に呼んで、「消費税の引き上げはしない。おまえが引き上げで動くと政局になるから困る。あきらめてくれ」と静かに話をしました。香川はつらかっただろうけど、「長官、決まったことには必ず従います。これまでもそうしてきました。ですが、決まるまではやらせてください」と言っていました。 これは2014年に香川氏が次官に就任した後なので、この年末の解散が「財務省の仕掛けた政局を封じる

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    yasu123h
    yasu123h 2017/02/04
  • 【GEPR】小林よしのり氏の知らないリスクとハザードの違い

    小林よしのり氏が怒っている。「朝まで生テレビ」で、彼が「リスク」の概念を理解していないことを私が指摘したら、うろたえて何も答えられなかったことがショックだったらしい。 昨夜の朝まで生テレビでよしりん先生が「原発はリスクが極大になりすぎるんですよ」と発言したら、池田信夫が「それはリスクって言わないんですよ。 それはハザードって言うの! わかりますか?」と、せせら笑うように言いました。 はて、「リスク」と「ハザード」って、どう違うんだろう? 気になったので「日国語大辞典」を引いてみましたが、どちらも「危険」と書いてあり、全然違いが分かりません。 彼には中西準子氏のを読むことをおすすめしたい。そこにも書かれているように、リスク=ハザード×確率(頻度)だから、原発事故のリスクは交通事故より小さいのだ。彼女の調査によれば、化学物質によって失われる余命は次のようになる: 喫煙:数年~数十年 受動喫

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    yasu123h 2016/03/18
    リスク
  • 岡田代表、スピーチライターくらい起用してください --- 中妻 穣太

    いま、民主党は当に瀬戸際に立たされています。言うべきことを言わなくては手遅れになります。今回は敢えて、岡田克也代表にダメ出しをします。 前々回、そして前回と、立場もわきまえず、民主党の組織・戦略について率直な提言を書きました。 身内から批判されるのではないかと覚悟していましたが、特にそういうことはなく(内心不快に思われた方はいるかもしれません。どうぞご容赦くださいm(_ _)m)、逆に、関係各位からいろいろなお話を伺うことができました。 やはり、気で国民と民主党のことを考えて書けば、伝わる人には伝わるのだと意を強くした次第です。 さらに、このような視点で意見を言う人間は、党内にはほとんどいなさそうだ…とも感じました。 配慮に配慮を重ねた上で、やはり、言うべきは言わなければならない。 そう確信しましたので、さらに勇気をもって…。 今度は、誠に恐縮ですが、岡田克也代表にダメ出しをします。

    岡田代表、スピーチライターくらい起用してください --- 中妻 穣太
    yasu123h
    yasu123h 2016/02/05
  • なぜテロを肯定してはいけないのか?という話について --- 宇佐美 典也

    パリでのテロ事件に関連して、一部の人が 「パリの死を悼んで、アラブで日常的に起きている死を悼まないのは先進国の偽善だ。今回のテロはその問題を提起したことに一定の意義がある」 などという趣旨の意見を表明しているので、憤りを覚えている。なのでこれを機につたないながら 「なぜテロを肯定してはいけないのか」 という根的なことについて考えたことを少しまとめておくことにしたい。 まず結論から言うと、テロを肯定してはいけないのは、テロが民主主義の普遍的なルールに則っていないからである。以下にざくっと民主主義成立の過程についてまとめる。(単純に汎用化しすぎているので一部誤謬もあるかもしれないが、そこはご容赦いただきたい。) ================== 【自然状態】 人間が社会集団を形成するようになってから、社会集団内での序列を巡る闘争を解決する手段として個人の暴力が、また社会集団同士のいざこざ

    なぜテロを肯定してはいけないのか?という話について --- 宇佐美 典也
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    yasu123h 2015/11/17
  • 反原発がどうして反安保になるの?

    国会のまわりは、昔は反原発の人でにぎわっていました。このごろは反安保法案のデモになったようですが、上の写真のように反原発デモに似てますね。参加しているのも同じような人々です。 しかしこの二つは、考え方が逆です。反原発派の人は、原発は100%安全だという考え方を「安全神話」と批判していたのですが、反安保派の人は日が軍事力をもたなくても100%安全だと信じているようです。なぜこういう矛盾した発想が出てくるんでしょうか? それはこういうデモをする文系の学生が期待値という考え方を知らないためでしょう。理系の人は 期待値=確率変数×確率 という公式をいつも使います。期待値というのは予想される結果で、確率変数というのは1回の出来事の大きさです。たとえば「自分の100円玉を投げて表が出たら相手から100円もらえるが、裏が出たら100円玉は相手に取られる」という賭けでは、確率変数は100+100=200

    反原発がどうして反安保になるの?
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    yasu123h 2015/09/14
  • 戦後70年を考えるブックガイド

    安倍談話にせよ安保法案にせよ、戦後70年たっても戦争について気持ちの整理ができない(一定の年齢以上の)日人には困ったものだ。安倍談話は村山談話とあまり変わらないものになりそうだが、他方で自民党の稲田政調会長は「東京裁判や占領政策などを検証するための党内機関」を発足させるという。 こういう「歴史修正主義」と「自虐史観」の対立は、もううんざりだ。彼らに共通に欠けているのは、ここ20年ぐらい新しく発掘された近代史の事実と歴史観の変化についての理解である。ここでは、そういうを紹介しておこう。 川田稔『昭和陸軍全史』1~3 杉之尾宜生『大東亜戦争 敗北の質』 長谷川毅『暗闘』 日暮吉延『東京裁判』 福永文夫『日占領史1945-1952』 ジョン・ダワー『吉田茂とその時代』 『岸信介回想録』 坂多加雄『天皇論』 野口悠紀雄『戦後経済史』 細谷雄一『歴史認識とは何か』 1は従来の「軍部が議会を

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    yasu123h 2015/08/26
  • 凡庸で杜撰なキリスト教漫談 - 『宗教改革の物語』

    のキリスト教人口は約1%で、先進国では群を抜いて少ない。それは日人が、超越性を必要としないからだろう。互いに相手が何者かわからない社会では、双方とも同じ信仰を共有していることで初めて争いを避け、商取引ができる。キリスト教の神はそういう通貨のようなものだが、昔から濃密に人間関係を共有する日人には、外部から唯一神を押しつける必要がない。 しかし神聖ローマ帝国が崩壊し、黒死病が流行した14世紀のヨーロッパでは、何も信じるものがなくなって多くの異端が生まれ、唯一神をめぐって無数の宗教戦争が行なわれた。それは日人には理解できないだろうが、複数の通貨が流通すると社会が混乱するので、それを統一しようとしたカトリック教会の異端審問は、ある意味で当然だった。 しかし世界を統一するのは人間(教皇)ではなく、神でなければならない――そう主張して聖書中心主義をとなえたのが、書の主題であるヤン・フスだっ

    凡庸で杜撰なキリスト教漫談 - 『宗教改革の物語』
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    yasu123h 2015/08/08
  • 素人目線(1)日本の法制度には安定性など存在しない

    磯崎首相補佐官の「安保法案と法的安定性は関係ない」と言う発言で揉めている「法的安定性の重要性」については、法律に素人の筆者は「法の安定した適用と予見性を維持する事は、物事を公平に扱う法治主義倫理の中核をなし、これが欠けると国民は安心して生活する事すら出来ない」と解説した英文の憲法入門書で得た知識程度しかないが、この解説が正しいとするなら、日国憲法の矛盾した内容と無謬性を保証された官僚の手で法の恣意的適用が跋扈する日の法制度では、法の安定した適用と合理的な予見性を維持する事は不可能に近い。 日国憲法の前文は、その前段で「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」と、自国の安全と生存の保持の実現を他力に頼る宣言をした世にも稀な憲法である一方、後段では「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳

    素人目線(1)日本の法制度には安定性など存在しない
    yasu123h
    yasu123h 2015/08/02
  • 真珠湾攻撃は罠だったのか 『歴史とプロパガンダ』

    8月15日が近づくと、また「自虐史観」と「歴史修正主義」の不毛な論争が繰り返されるが、ほとんどは書のいう「プロパガンダ」である。それは朝日新聞の慰安婦報道に典型的にみられるように、まず「日はアジアに永遠に謝罪し続けなければならない」という結論を決めて、それに合致する話だけを拾い上げたものだ。 書はその例を6つあげているが、特に興味深いのは2010年に公開されたアメリカの真珠湾攻撃に関する機密文書だ。ローズヴェルト大統領は、真珠湾攻撃を「卑怯な奇襲」と宣伝して米国民の戦意を高めたが、「彼は攻撃を知っており、日海軍は罠にはまった」という陰謀説もいまだに多い。 結論からいうと、これはプロパガンダだが罠ではない。ハル・ノートが日に開戦させるための挑発だったことは事実で、これは日と交戦することによってドイツに対米宣戦布告させ、大西洋戦線でイギリスを救うことが目的だった(これも機密文書で証

    真珠湾攻撃は罠だったのか 『歴史とプロパガンダ』
  • 岡本行夫氏の国会証言

    人は戦後70年たっても、安全保障のリアリティを知らない精神的幼児のままだ。国会の中央公聴会での岡行夫氏の証言が、世界の現状を的確に伝えているので、一部を紹介しておこう。 政府見解が出された1972年は可能性の低い米ソの軍事衝突さえ起きなければ、日人の生命や財産が海外で危険に脅かされる事態をほとんど考えなくてもよい時代でした。しかし、その後、情勢は激変しました。 マラッカ海峡を通って日に向かえば、その先は中国が支配しようとしている南シナ海が広がっています。一方、欧州からスエズ運河、バグエルマンデグ海峡を経てアラビア海に出る日の船舶はソマリア海賊が待ち受けるアラビア海峡を通ります。2000年以降でもソマリア海賊の襲撃は1000回を超え、4000人を超える人質が取られました。 1994年、イエメンの内戦で96人の日人観光客が孤立したとき、救ってくれたのはドイツ、フランス、イタリアの

    岡本行夫氏の国会証言
    yasu123h
    yasu123h 2015/07/26
    社会
  • 賦課方式って何?(アーカイブ記事)

    このごろ社会保険料がよく話題になります。サラリーマンは給料の30%も天引きされているのですが、保険という名前がついているので、「おまえも老人になるんだから老人を大事にしろ」(おま老)という人が多い。 おまけに保険料を減らすにはお年寄りの支給額を減らさないといけないので、老人票のほしい政治家は無視しています。2015年5月29日のアゴラこども版の数字を更新しました。 社会保険料の負担は給料の30% これはある30代の人の給与明細書です。赤で囲った部分が社会保険料で、40代以上は(空欄に)介護保険が入ります。彼の場合は健康保険と厚生年金と雇用保険を合わせて5万4037円。これに対して所得税と住民税の合計は2万1460円です。 実はこの人負担と同じ額の事業主負担があります。これを「会社が半分負担してくれる」と思っている人が多いのですが、これは会社の経理では「人件費」なので、来はみなさんのもら

    賦課方式って何?(アーカイブ記事)
  • 法人税って何?

    来年度から2年間で、法人税が3.3%下がるそうです。安倍首相は「これで賃上げしてほしい」と財界に求めていますが、そんなことは起こりません。麻生財務相のいうように「内部留保」しないで投資することも起こりません。これはよい子のみなさんにはむずかしい話ですが、政治家のみなさんにもわからないようです。 法人税というのは正確にいうと「法人所得税」です。法人(会社)の所得というのは、売り上げから賃金や設備投資などの経費を引いた利益ですから、法人税率が変わっても賃上げの原資は増えません。 これを簡単な例で考えましょう:ある会社の売り上げが100億円で経費が80億円だとすると、利益は20億円です。これに40%の法人税がかかっているとすると、この会社のはらう税金は 20億円×40%=8億円 です。この税率が3%下がると、この会社のはらう税金は20億円×3%=6000万円へって7億4000万円になります。これ

    法人税って何?
  • 韓国にもこういう声がある(拡散希望) : アゴラ - ライブドアブログ

    韓国のネットユーザーの生の声を翻訳して紹介している「カイカイ反応通信」という著名なサイトがあります。 このたび「太平洋戦争における米軍と日軍の被害状況を比較してみよう」というスレに寄せられた韓国人の皆さんのコメントの中に、たいへん俊逸なやり取りと、歴史的価値の高い資料の紹介がありました。ぜひとも「アゴラ」の読者の方々にも紹介したいと問い合わせたところ、「カイカイ反応通信」管理人さんから快諾をいただくことができました。 52. 韓国人 朝鮮人志願兵の現状と日軍であった朝鮮人のインタビュー映像 53. 韓国人 >>52 強制徴兵はなかったのか? 朝鮮人明るい姿をご覧ください 54. 韓国人 >>53 強制徴兵はガセ むしろ、朝鮮人は、旭日旗や日の丸をはためかせながら、身につけてるものまで寄付し、先頭に立って戦争準備を推進した 55. 韓国人 >>54 それはごく

    韓国にもこういう声がある(拡散希望) : アゴラ - ライブドアブログ
  • sobata2005 : アゴラ - ライブドアブログ

    原理主義はもうやめよう 国有不動産 原理主義というのは基的に間違いだ。原理を優先させるから、当然、事実と離れていくから、真実からも遠くなる。 とりわけ、経済現象や経済政策については、原理主義は誤った帰結をもたらすことが多くなる。なぜなら、経済は生き物であるから、状況によって、起きてくる現象は変わってくるし、採るべき政策も変わってくる。 その典型的な例が市場原理主義だ。市場は有効なこともあれば、害悪となることもある。それはその市場をデザインしたデザイナーの能力にもよるし、プレイヤーの質にもよるし、状況変化で適切に機能しなくなることもある。 ケインズも、過去の自説を主張し続けるほど愚かではないというスタンスをとったように、経済状況により、経済政策は変わるべきものなのだ。彼は、経済政策は、大著に書くべきではなく、パンフレットとして書くべきだ、と言ったのはそういう文脈でとらえることもできる

  • 量的緩和の本質とバーナンキの真意

    FOMCが開かれ、量的緩和を拡大することが決定された。 これをQE3, 量的緩和第三弾と呼ぶかどうかは議論があるが(第二弾の延長に過ぎないという考え方もある)、いずれにせよ、FEDは資産買い入れを拡大することを決定した。 米国FEDの量的緩和および量的緩和拡大に、私は反対だが、彼らの量的緩和としては、今回の措置の内容は理にかなっており、理解できる。 それは国債を買い入れせずに、MBSの買い入れを拡大するとしたことだ。 量的緩和は、なぜ金融緩和効果があるのか。 当然のように思われているが、それは当然ではない。 日銀が2001年に行った量的緩和と米国FEDの量的緩和はまったく異なるものだ、というのは前に議論したが、FEDの量的緩和とは、要は、金融資産をFEDが購入して、その資産価格を上げる、ということだ。 ここで、資産を買うとなぜ金融緩和になるのか。その緩和が景気改善、失業減少につながるのか、

    量的緩和の本質とバーナンキの真意
  • 国の借金は永遠に続けられるの?

    安倍首相は衆議院を解散して、12月14日に総選挙が行なわれることになりました。彼は8%の消費税を10%にふやすことを先送りし、それについて「国民に信を問う」というのですが、先送りに反対している党は一つもありません。増税は争点になっていないのに、何を問うんでしょうか。 まぁそれはいいとしましょう。こうして増税を先送りしていると、1000兆円を超えた国の借金はどんどん増えますが、安倍さんは「景気が回復したら税収もふえるので心配ない」といっています。これは当でしょうか? どんな会社でも、金を貸してくれる人がいるかぎり借金は続けられます。国の場合は倒産して金が返せなくなるということは考えられないので、国債を返すとき、あらたに国債を発行して返せばいいのです。これは浜田宏一さん(内閣官房参与)のいうようにネズミ講の一種です。 ネズミ講は、バーナード・マドフのように「元保証でいい配当を出します」とい

    国の借金は永遠に続けられるの?
  • 国債利回りが“今”低いから「大丈夫」って、本当?!   ―前田拓生

    現在、日国債の利回りは1.30%を若干下回る水準にあり、しかも近年(多少の上下はあっても)世界的にみて、非常に低い金利になっています。これだけ「財政規律が守られていない」「政府債務残高が高すぎる」と言われながら、また「さらに財政赤字が増加する」という状況になっているにも関わらず、日国債利回りが上昇する気配は見えず、逆にジリジリ下がっているというのが現状です(利回り低下⇔国債価格の上昇)。 財政規律等の問題は後で話すとして・・・ 日国債利回りが、今、「ジリジリ下がっている」のは、日銀も金融緩和を続けているのでインターバンク市場においては資金的に余剰感があるものの、国内には前向きな資金ニーズがなく、また、為替変動等を考慮した場合、新興国を含めて他国へ流出させてまでリターンを求める気にもなれないということから、邦銀を中心に日国債を買っているということが原因だと思われます。つまり、「危ない

    国債利回りが“今”低いから「大丈夫」って、本当?!   ―前田拓生
  • 【更新】サンクコストって何?

    「サンクコスト」(埋没費用)というのは、言葉はむずかしそうですが、意味は取り返しのつかないコストを考えてはいけないという簡単なことです。 みなさんがミュージカルを見に行ったら、つまらなかったとしましょう。お父さんが「S席のチケットで高かったので、もったいないから最後まで見よう」といったら「そんなことしてもお金は返ってこないよ」と注意してあげましょう。チケットを返してもお金は返してくれないので、つまらないミュージカルは最後まで見ないで帰ったほうがいいのです。このチケット代をサンクコストといいます。 コストを計算するとき考えるのは、これからの行動で変えられるキャッシュフローです。もしミュージカルがキャンセルされたら、チケット代は返してくれるので、劇場まで行って返してもらう電車賃よりチケットのほうが高かったら行ったほうがいいでしょう。キャンセルされたチケット代はサンクコストではなく、これからの行

    【更新】サンクコストって何?
  • 必要なのは「成長幻想」を捨てること

    このごろアゴラで論争があまりないので、松さんの記事に反論してみましょう。この記事は前半で「ゼロ成長でいい」と書いてあるのに、後半では「経常収支の黒字が必要」と書いてあって矛盾しています。今年度の経常収支は赤字になる見通しで、これを黒字にするためには少なくとも今ぐらい(年率1%程度)の成長率は必要です。 「ゼロ成長」で同じ生活水準が維持できるというのも錯覚です。以前にこども版にも書いたように、日は急速に高齢化しているので、あと25年で国民負担率は50%を超えます。つまりゼロ成長では可処分所得は半分以下になるのです。 人口減少そのものは止められないので、まず必要なのは労働生産性の向上です。政府は「毎年20万人の移民受け入れ」を検討しているようですが、それより前に必要なのは、雇用を流動化して内需部門に労働人口を移動することです。正社員の既得権を守って非正社員を規制する厚労省の政策は、八代尚宏

    必要なのは「成長幻想」を捨てること
    yasu123h
    yasu123h 2014/03/17
    社会保障 経済
  • 暇つぶしという重要な問題 - 『暇と退屈の倫理学』

    人生とは何か、という問いに対する答はいろいろあるだろうが、私の答は中学生のころパスカルの『パンセ』を読んだときから同じだ。それは気晴らし(divertissement)である。これは適切な訳語がないが、「人生に意味がないという事実を忘れるために常に何かをして気をまぎらわせること」といった意味である。 パスカルは、兎狩りに行く人を例にとってこれを説明している。狩りは兎を手に入れる手段としては不合理だが、人々の目的は兎をとることではなく、狩りに夢中になって気晴らし(暇つぶし)をすることなのだ。これをパスカルは自己欺瞞と考え、神の中に意味を見出そうとしたが、その著書『キリスト教弁証論』は未完に終わり、断章だけが残された。 それ以来、退屈や暇つぶしについての考察は、西洋哲学の重要なテーマである。ニーチェは退屈をニヒリズムと呼び、それを克服する「超人」を構想した。他方、マルクスは「必然の国」の彼方に

    暇つぶしという重要な問題 - 『暇と退屈の倫理学』