きのうの朝日新聞の香川俊介・元財務次官の記事が、ちょっと話題になっている。彼はかつて小沢一郎氏の側近として知られ、『日本改造計画』の編集長だったが、昨年8月、食道癌で死去した。彼の追悼文集『正義とユーモア』で、小沢氏が「香川氏が事務次官になって心の荷が下りた」と書いたという。 それより私が驚いたのは、週刊文春の記事だ。消費税の増税延期をめぐって、菅官房長官は当時の香川次官とこういう会話をかわしたという。 ある日、[香川氏を]官邸に呼んで、「消費税の引き上げはしない。おまえが引き上げで動くと政局になるから困る。あきらめてくれ」と静かに話をしました。香川はつらかっただろうけど、「長官、決まったことには必ず従います。これまでもそうしてきました。ですが、決まるまではやらせてください」と言っていました。 これは2014年に香川氏が次官に就任した後なので、この年末の解散が「財務省の仕掛けた政局を封じる
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