と題されたリンダウ・ノーベル賞受賞者会議での講演(原題は「The interdependence of research and policymaking」)の結論部で、マリオ・ドラギECB総裁が、過去10年の経験から得られたという5点の教訓を挙げている(H/T Mostly Economics)。 突然のショックは、これまで見過ごされてきた経路を通じて、我々の政策の枠組みの欠点を露わにし、既存の理論の説明力に課題を突き付けることが多い。しかし、研究者が実施し政策担当者が受け入れてきた分析は、政策対応を設計する上で基本的なものであり続ける。 厳密な研究に基礎を置く政策対応は、政治的妥協によって損なわれる可能性が低く、一般市民への説明も容易である。 「事実が変われば、私も考えを変える。貴兄はどうする?」というケインズの言葉がよく引用されるが、実際のところ、政策担当者にとって事はそれほど単純で