新型コロナウイルスの高齢者の致死率について、国立感染症研究所は先月、「第2波と第1波とはほぼ変わらない」としていましたが、計算方法を精査したところ、実際には第2波の状況下では低下していたことが分かりました。 国立感染症研究所は、先月開かれた厚生労働省の専門家組織の会合で、70歳以上の高齢者の致死率について、流行の第1波では25.1%、第2波では25.9%でほぼ変わらないという分析結果を報告していました。 国立感染症研究所は4日、第2波の致死率について、6月1日以降の感染者数など、より直近の数値だけを計算に使うなどして計算方法を精査したところ、全体の致死率は0.9%となったほか、70歳以上の高齢者の致死率は8.7%となり、実際には低くなっていたことを明らかにしました。 第2波での致死率が低くなったのは、検査体制が整備され軽症者などが多く見つかるようになったことなどが影響している可能性があると