待ち行列システムは、次の五つの要素からなる確率モデルで表される。 a.呼の到着時間間隔分布モデル b.呼の保留時間分布モデル c.サービス窓口の数 d.待ち行列の長さの上限 e.処理規範 これらを、a/b/c(d)と表記するのがケンドールの記号と呼ばれる。但し、このa、b、c、d、eとして以下のような表記が用いられる。 aとbは、確率分布であり、以下の記号のいずれかで表されることがある。 :指数分布(後述) :位相kアーラン分布(k個の独立な同一指数分布の和) :n次超指数分布(n個の異なる指数分布の混合) :単位分布 :一般分布 :再生過程(間隔が独立な一般分布に従う過程) cは自然数である。サービス窓口の数が複数あれば、一度に複数の呼を扱うことが可能になり、処理効率が上がる。 dの待ち行列の長さの上限も自然数である。これは、待ち行列に入ることができる呼の最大値である。待ち行列の長さの上