顧客が困っているから――リニアテクノロジーが温度センサー特化型マイコン!?:センシング技術(1/2 ページ) リニアテクノロジーは、同社製品として初めてCPUコアを搭載したICとして、あらゆる温度センサーのアナログ入力をデジタル温度データ化して出力する「LTC2983」を発売した。 リニアテクノロジー初のCPU搭載製品 リニアテクノロジーといえば、大手アナログ半導体メーカーであり、特に高性能アナログICのイメージが強い。その中で、2014年11月に発売した「LTC2983」は、リニアテクノロジーにとって“異色”の製品だ。 2011年に買収した無線通信用LSIのDust Networksブランド製品を除けば、30年以上の歴史を持つリニアテクノロジーが初めてCPUコアを搭載した製品。CPUコアと共にA-Dコンバータなどの周辺機能を1チップ化した構成は、リニアテクノロジーのイメージとは懸け離れた