ぶっきらぼうだけど、男らしくて、ちょっと照れ屋。かわいいだけのパンダ像を覆す漫画「やさぐれぱんだ」は、シリーズ累計43万部を超え、新刊「やさぐれぱんだとうさぎとかめ」も好評だ。作者の山賊さん自身も、物騒な名前のイメージを覆す、落ち着いた雰囲気の好青年。7年前にサイト「山賊UNDERGROUND」で、やさぐれぱんだと青年によるかけ合いを描き始め、1日1万アクセスの人気漫画に。ネットでのブレークがきっかけとなってプロデビューした。今まで、マスコミ取材はほとんど断ってきたという山賊さんが、初めて「やさぐれぱんだ」について語った。(猪谷千香)■「やさぐれぱんだ」の誕生−−漫画は小さいころから描いていたのですか?「漫画ではなく、“落書き”でした。でも、漫画を読むのは昔から大好きで、あらゆる雑誌を読んでました。少年ジャンプ、少年サンデー、少年マガジン…(以下略)」−−ネットで漫画を描き始めたきっかけは