非アカデミアへの進路を検討している博士学生に向けて、博士の進路を概括し、進路を考える際のヒントを与える。公開シンポジウム「博士キャリアの可能性」において、博士が非アカデミアで働くことについて話した際の原稿を加筆修正。 この文章について この文章は、公開シンポジウム「博士キャリアの可能性」において「学究の生活を終へた博士を社会は如何に遇したであらうか」というタイトルで発表した際の原稿に加筆修正を加えたものである。このため、実際に話したときの内容とは少し違っているところがある。 このシンポジウムは、2018年10月27日に東京の日本学術会議講堂において、「日本学術会議若手アカデミー 若手による学術の未来検討分科会 イノベーションに向けた社会連携分科会」が主催したものであり、博士が非アカデミアで働くことについての議論が行われた。私は、この中で博士後期課程をやめて民間企業に進んだ当事者として発表し