鳩山由紀夫首相側の偽装献金問題で、東京地検特捜部は2カ月近くにわたる捜査をほぼ終え、24日にも鳩山氏の元公設第1秘書を政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で在宅起訴する方針だ。これまでに鳩山氏側が実母(87)から巨額の資金提供を受け、一部が偽装の原資に充てられていたことが明らかになっているが、鳩山氏の選挙区がある北海道を取材してみると、やはりそこでも“母頼み”だった実態が浮かび上がった。 ルーツは曾祖父 北海道室蘭市。鳩山氏が昭和61年、政治家としてのスタートを切ったのは、生まれ育った東京から遠く離れた北の工業都市だった。 「名門・鳩山家から候補者が出るということで、地元の製鉄所のトップが後援会長に就くなど、経済界をあげて応援した。商店街も一緒になって支援し、街全体が鳩山一色だった」 室蘭市内の古くからの支持者は、当時の鳩山氏への期待の高さをこう語る。 しかし、初当選から23年が経過し、北海道