STAP細胞論文について、報告書の内容を発表する理化学研究所の調査委員会。右から2番目は委員長の桂勲・国立遺伝学研究所長=東京都千代田区で2014年12月26日午前10時114分、竹内紀臣撮影 −−例えばES細胞FES1からキメラマウスを作って、その細胞からSTAP細胞を作ったとしてもここまで一致することはないのか? 桂 かなり似たものができると思う。 −−そうすれば、遺伝子の特徴が一致することはあり得なくはないのか? 米川 そういった可能性はあまりないと思うが、完全にないとは言えない。科学の世界では、何%という限られた事実でしか判定できませんので、一般の方がいわれる「99.9%、0.01%あるから、それは違うのではないか」と言われても、それは科学の常識ではありません。 −−FES1というES細胞とSTAP細胞がほぼ同一と思ってよいということは理解できるが、そういうものを直接投入しなくても