本シリーズは、WebブラウザをUIとして利用した業務システムやアプリケーション(以下、Webシステム、Webアプリケーション)のテストをテーマとして、Webブラウザを使ったテストを自動化するOSSのツール「Selenium2」を紹介します。業務システム開発の現場で適用してきたノウハウを元に、これまでSelenium2について知らなかった人から以前使った経験がある人まで、より実践的な「使える」内容を盛り込んでいきたいと思います。 1. はじめに これまでの連載で、Selenium2を利用することにより、ブラウザテストの作成、自動実行がとても簡単にできることをお分かりいただけたかと思います。 しかし、実際に導入してみるといくつかの問題点に気が付くことでしょう。もっとも代表的な問題は、画面仕様の変更によるテストコードの修正や、テストの失敗です。Selenium IDEが生成するテストコードは画面